投信の分配金も同じなのですが(別稿ご参照)、配当金の高い株というのも、しばしば持ち上げられます。もちろん、株式の場合、簡単に一部売却ができるとは限りませんから、長期保有を前提にすれば、適度な配当をもらいたい、という投資家心理は否定できません。
 しかし、ここで気を付けたいのは、高配当株には、意外と高い割合で業績不振の株が含まれている、ということ。なぜそうなるかと言えば、業績不振→株価下落→前期の配当実績をあてはめると高い配当利回り、というパターンが存在するからです。結局、業績不振のその会社は、配当の減額とか無配転落を発表、さらに輪をかけて株価下落、という悪循環に陥る例も少なくありません。
 ここまでヒドいことにならずとも、最近は、配当も業績連動で出す会社が増えてきました。今までのように、一定額の支払いを行う会社は減る傾向です。 とすると、あまり配当利回りだけに着目しすぎて皮算用、というのはどうかという気がしてきます。結局、利益拡大を見込めると思う株を探すのが王道ではないでしょうか?